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著者本人による公開レッスンを東京(杉並区西荻窪)と関西(神戸)にて 開講しています。
団体クラス受講料
受講生1回5,000円
聴講のみ見学生3,000円
東京では次回3月下旬開催決定につき受講生募集します。

テキスト現在第2章が完成、2014年8月18日より販売開始。 原稿は第3章が執筆・開発開始。続編が定期的に公開される予定です。

レッスンDVDは第1章の2巻-1が完成!2014年1月8日より販売開始。続編は鋭意制作中です。

テキスト・DVDのご購入はコチラ

サンセマスター講師による、通常の定期レッスンも開講。
受講生1回4,000円
(少人数クラス) 聴講生の受け入れは行っておりません。


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サンセとはフランス語で 「良識ある道理にかなう当を得た もっともな。」の意味。
英語では「sense=センス」と読みますが、その言葉が持つニュアンスはずいぶんと変わってきます。

サンセの音楽教育は文字通り「音楽を学ぶ」という本質に迫る内容です。
ですから全ての音楽に通ずる音楽のもつ自然原理を学ぶサンセメソッドは、
学ぶ者が専門としている音楽のジャンルを問いません。

倍音<あるひとつの音が鳴った時に同時に共鳴している高い響きの音>を知り、
倍音の響きに耳を傾け、普段聴いていると自覚していない倍音を実際に聴くところから、
サンセのレッスンは始まります。

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上の図1は、とても低いソの音(基音)が一音発音された時に、
基音の上に法則性を持って共鳴する無数の倍音の一部を表したものです。

倍音が図1のように、果てしなく高い音へと連なるように響いている事は、
多くの作曲や理論の解説書で説明されています。

しかし…この倍音がどのような働きをして、
倍音の響きが私たちにどのような事を感じさせてくれているのかを、
誰にでも分かるように解説したメソッドは、残念ながらあまり多くありません。
音楽が生まれ、奏でられ、人の心にまで共鳴する流れの中で、
音楽に通じる自然原理そのものを知ることはもっとも重要なテーマであり、
それこそが、本当のソルフェージュ教育の出発点なのです。

サンセの最大の特徴として、「どこから音楽が始まるのか…?」
それを誰もが心から納得して理解できるものにしようと追求されています。
しかもなんと、”音楽のはじまり”という大きなテーマを明快にする事が、
サンセを通して音楽を学ぶ入り口なのです。

ここで以下に、実際に本書1章の冒頭に収録されている、
サンセを学ぶ上での導入部「はじめに」を公開します。
ぜひサンセメソッドを知る参考に熟読してみて下さい。


はじめに

音楽の道を進む時、1番大切な事は何でしょうか。
それは人の心に注意を向け、 心の耳を澄ますことなのです。
そこにはその人だけの妙なる音色が、美しく響いているのです。
響きに触れたその心は、共鳴音を奏でながら、動き出します。
それがメロディー となり、ハーモニーとなり、リズムとなって躍動の音楽を奏でていくのです。

音楽には、今では多くのジャンルがあります。
どのジャンルであっても、 いい音楽はいつも人の心を潤しています。
音楽がジャンルに分かれていったのは、どうしてなのでしょうか。
音楽の 三要素のうち、それはリズムが一番大きな働きをしていたように思えるのです。

メロディーやハーモニーは、リズムと違ってジャンルに関わらず、
自然な原理 の働きによって展開されているようなのです。

メロディーやハーモニーを支える自然な原理とは、
どのようなものなので しょうか。それを考える時、いつも思う事があります。
人が生きる上での感情や心の問題 を、生活する環境の問題、大きく言えば宇宙の存在も、
それらを支える大いなる 原理の中に、音楽も入っています。誰もが納得いくものなのです。

その音楽を 支える自然原理に焦点を合わせながら、そこに帰りそこから出発したいと思い ます。
人の心に響く妙なる音色に耳を澄まして、独創的な音楽語法を追い求めて いきたい、
そのように思っています。

建築家のガウディーの言葉に「独創とは原点に回帰することである」という のがあります。
音楽家にとって、その原点とはどういうものでしょうか。
それは 音楽を失った時の虚しさであり、止めようとしても止められない熱い心では ないでしょうか。

それはそのままでは、とても曖昧な心のように感じられます。

それを明解にする為に、そのヒントになる言葉を彫刻家のロダンは残して くれています。
彼は「芸術は自然の模倣である(注)」と言っています。

自然は私達に 刺激を与え、ヒントを与え、そこには音楽の形式と言えるものが溢れています。
心が自然と出会って生まれたものには、納得させる何かが含まれています。

第1章では、自分が一番最初に納得する為に、
理論より先に体感的な実践練習を 大事にしていきたいと思っています。
その実感の裏づけとして、納得できる解説を理解するなら、
音楽の生きた感性 となっていくのではないかと、思っています。

どうか「やむにやまれぬ思い」を原点として、
自然との出会い、人の心との 触れ合いに自身の心が動かされ、
音楽の道・真実の道が発見されますように…。
この本が少しだけでも力になれますのならば、望外の喜びを禁じ得ません。

(注)ロダンの言葉はアリストテレスからの引用です。


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    サンセテキストの第1章のカリキュラム
    Ⅰ音・音階・和音

    ①体感できる実践
    倍音の持つ法則を知り、体感し、倍音列の中の三全音が持つ働きを学びます。
    倍音列を感じながら歌う実践の中で、三全音が持つ働きを体感的に習得します。

    ②納得できる解説
    ソの倍音列と、その中に含まれる三全音の働きによって生まれる二全音と三全音の音階。
    全音階の誕生による半音の発見!派生音の誕生?
    派生音の発見による変化記号の誕生
    変化記号を用いた全音階の移調


    Ⅱ旋法から調へ

    ①体感できる実践
    ドリア旋法の練習
    ヒポドリア旋法の練習
    グレゴリア聖歌の練習
    フリギア旋法の練習
    -予備知識-
    長三和音と短三和音
    上行導音と下行導音の働き
    同音と長調・短調の関係
    ツァリーノ音階とピュタゴラス音階
    完全テンプスについて
    長調・短調の曲を歌って調性感を体感


    ②納得できる解説
    ドリア旋法の下主音ドの性質
    倍音に生じる音楽の要素
    正進行・変進行と倍音列との関係
    音階音の名前とその正・変進行
    和音記号と主要三和音のT S D
    倍音列を進む変進行と転回音程
    旋律の正・変進行と和音の関係


    ③体感できる実践
    ⅠとⅤ・Ⅴ7だけで歌う練習
    前打音に和音を加えて歌う練習
    タクトの振り方
    ⅠとⅣとⅤ・Ⅴ7で歌う練習
    題1章のおわりに


    続編の2章では旋律(メロディー)とリズム・ハーモニーの関係をより掘り下げて実践的に学びます。

    第3章では短調の和声(ハーモニー)についてを収録する予定です





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